SAS(睡眠時無呼吸症候群)の治療


睡眠時無呼吸症候群の治療はいくつかあります。原因や検査結果、状態によって治療方法が選ばれます。単独で行われることもありますが、禁煙や禁酒、ダイエットなどの生活改善は他の治療法を行っている場合でも指示がある時があります。

喫煙は鼻づまりを起こしたり、喉が腫れる原因となることがあります。飲酒も鼻の中の血行が良くなりすぎて、鼻づまりを引き起こします。肥満では首や喉の周りの脂肪が気道を狭くすることがあります。

睡眠時無呼吸症候群の患者さんには肥満の方が多いのも知られています。

これらが原因となって気道が狭くなって発症した睡眠時無呼吸症候群の場合、生活改善をすることで、症状も軽減します。


耳鼻科的外科手術

扁桃腺・軟口蓋が腫れていても気道が塞がれ、睡眠時無呼吸症候群が起こります。
この場合、外科的な手術が必要となります。


マウスピース

睡眠時無呼吸症候群の中でも軽度のものに対してはマウスピースで治療します。
下あごを上あごより数ミリ前方に固定することにより、睡眠中の気道が狭くなるのを防ぎます。

マウスピースは就寝時に装着します。

睡眠時無呼吸症候群の知識があり、マウスピース(口腔内装置)を作りなれている歯科医をご紹介いたします。保険適用です。


CPAP療法

PSG検査を通して、ある条件を満たした場合、CPAP療法を行います。
CPAP療法は日本語では経鼻的持続陽圧呼吸療法ともいわれています。

中等度から重症の閉塞型睡眠時無呼吸症候群の患者さんを対象に行います。

睡眠中CPAP装置からエアーチューブを介してマスクから気道へと空気が送り込まれ続けます。 そのために、気道が開いた状態となり、いびきが減ったり、安眠できるようになります。

CPAP装置の貸し出しなどは保険適用となります。